前章で見た通り、運転席に座ったくん子の操作ミスによって自動車のトランクが開いてしまった。そのトランクの中にあったものを見てしまった元倉は、自動車のセールスマンとして傍らに居た男に図らずも、カツラをむしり取られてしまった。

これまで、カツラであることをくん子に対してひた隠しにしてきた元倉は、突然のことにパニックを起こして走り去ってしまった。