■Introduction
嬰谷須磨子は悩んでいた。
彼女は、まったくといっていいほど目立たぬ女性であった。
二十三歳になるいままで、恋人は疎か、友達すらひとりとして出来なかった。
空気が読めないわけではない。性格が特別悪いわけではない。
それなのに彼女は、誰からもその存在を忘れられていた。
どうせ自分は誰からも相手にされない人間なんだ。いつしか彼女は、堅い殻のなかに閉じこもるようになっていた。
このままではいけない。思い悩んだ彼女は自分を変えるべく、つぶやきによって多くの人とのコミュニケーションをはかる、ソーシャルネットワークサービスへの参加を決意する。
だがそれが、あんな事態を招くことになろうとは…。
■Manual
■特段に複雑なことはありません。上から順に閲覧いただけばよろしいかと存じます。
■つぶやきの右隣に表示されているのは、その時点でのフォロー/フォロワーの数です。そこからも、彼女の置かれた状況を想像してみてください。
■もちろんこの作品はフィクションです。
■つぶやき型SNSのタイムライン機能は、本来、上から下へ向かって新→旧と記録・表示されますが、本作品では便宜上、旧→新と表示しています。
■作品を見る
それでは、一連のつぶやきから、この作品の主人公、嬰谷須磨子さんの姿や置かれた状況を想像してお楽しみください。>START!!